古代と未来を
現在に

想い

幻の「茜色」を現代に再現する
プロジェクト

 

日本全国どこにでも生えている草『日本茜』。
しかし、この草が「日本茜だよ」と指させる人がどれくらいいるでしょうか?
太古の時代、日本での赤は、
実は、この日本茜の根っこ「赤根」から染められていたのです。

魏志倭人伝に卑弥呼からの贈物「 絳青縑 こうせいけん 」(赤と青の絹織物)が表記されており、
邪馬台国の卑弥呼の時代には、既に日本茜で染められていたことがわかります。

奈良時代(1300年程前)の聖武天皇の御愛用品が正倉院に保存されていますが、
当時、『日本茜』の色は禁色として扱われた高貴な色でもあり、
一番数の多い染め色が日本茜の「 緋色 ひいろ 」なのです。

さらに、黒船来航時に日本国を記す「日の丸」が日本総船印として制定され、
初めての日の丸の赤い色が『日本茜』で染められました。

正に、日本の赤「Japan Red® (ジャパンレッド)」と言えるこの色も、
染法の難しさと多くの赤根が必要とされる事から、
赤根を使いこなす染師と共に現れては消えていき、
今の世では残念ながら忘れ去られ、『日本茜』は幻と化してしまいました。
そのため、植物染料としても『日本茜』だけは唯一市販されていないのです。

日本の赤色として、
そして、色彩文化として最も大切なこの『日本茜』を今の世に広めたい。
世界中の人達に日本の赤が「これなのだ!」という事を伝えたい。

古代と未来をつなぐ「Japan Red® (ジャパンレッド)」を現代に再現するプロジェクト。

想いを共有する皆さまと共に、これからも一歩ずつ取り組んでまいります。

文化復興

世代を繋ぐ事業の創設

今一度、日本の中を見つめてみたい。

日本のモノづくり産業は、海外に広がり世界中の人達の幸福に繋がっている一方、
国内では、産業衰退や高齢化社会・人口減少などで、
どの地域も元気を失いつつあるように思えます。

農地は耕作放棄され草が生え広がり、
田園風景の体をなさない環境が生まれてきています。

そんな中、昔から染料や漢方薬としても使われてきたこの『日本茜』が、
新たなニーズを掘り起こせる材料として変身できるのでは?
また、さびれゆく農地で新たな農産物として活用できるのでは?

これらが上手く成立すれば、農村では『日本茜の里』ができ、
賑いの風を巻き起こすことも可能ではないだろうか?

日本茜で新たな需要を創る事が出来れば、
みんなを笑顔にする「農・工・商・福」の連携が出来るようになると、
確信してやまないのです。

日本茜の文化復興ビジョン

連携するお互いが、均等に利益を享受できれば、
世代を繋ぐ展開も不可能では無くなるだろうと思っています。

日本茜という草を農産物の一角に持ち上げ、
栽培を増やし、染色を追求し、
茜の夢を共有できるモノづくりの方々と商品開発を進め、
それらを世に送り出し、新たな需要を生み出す。

「日本茜の文化復興」=「世代を繋いでいける事業の創設」

こんな究極を掲げながら、日々精力をつぎ込んで活動しています。

事業継承|後世まで伝える、日本茜のモノづくり

農業・工芸・工業・福祉が連携し、日本茜の栽培を増やし、様々な方と商品開発を進めることで、
新たな需要や雇用を創出して参ります。

活動

合言葉は
「 Japan Red® (ジャパンレッド)」

『日本茜』の魅力を「実体験」を通じて、とにかく多くの人に知ってもらいたい。

そんな一心でこれまで様々な形で活動してまいりました。

例えば、植物としての『日本茜』に触れていただくために、
レクチャーや実技で慣れ親しんでいただく「日本茜の挿し芽講習会」、
どなたでも気軽に参加できる「日本茜の苗植え」や「赤根掘り体験」、
そして、身近に自生する『日本茜』に気付くことで愛着を持っていただける、
「あかね散策ツアー」など他にも企画中のイベントがたくさんあります。

更に、染色を通じて技術と茜色の可能性を学んでいただける
自称“日本一時間の長いワークショップ”の「日本茜の染色講習会」も行っています。

一般的な草木染め講習会(指定された材料を決まった条件・時間で染める)とは、
真逆の教え方で、日本茜談義も含め、所要時間はたっぷりの7時間。
ご自身が染めたい材料を持込み、赤根の煮出しから色や濃さまで自由に決めて染めていく。

“なんでこんな色に染まるの!?” 、
“なんでこんなモノに染まるの!?” 、
草木染めの経験者ほど、目からウロコが落ちるようです。

この驚きと笑顔を増やしていくことが、
「日本茜の魅力を実体験」していただく大きなポイントと考えています。

このように『日本茜』を体感された方々は、
胸熱くそして心躍らせる日本の赤、「Japan Red® (ジャパンレッド)」を合言葉に、
口コミやSNSなどでこの魅力をどんどん広げていただいています。

2025大阪・関西万博の「共創チャレンジ」にも、
『日本茜の色彩文化復興にチャレンジ』が登録されました。

これからも全国津々浦々、新しい発見と出会いを創出し、
日本人だけに留まらず、世界の人の心にも、
「Japan Red® (ジャパンレッド)」の花を咲かせたいと考えています。

茜の里

新しい出会いが生まれる
実体験の場所

和泉茜の里

敷地面積:約300㎡
〒595-0811
大阪府泉北郡忠岡町忠岡北2丁目8-5
TEL:0725-32-0162
携帯:090-3949-3195

第一茜畑

敷地面積:約500㎡
〒596-0842
大阪府岸和田市真上町

第二茜畑

敷地面積:約1,000㎡
〒596-0102
大阪府岸和田市山直中町