2023年4月14日
その他
日本茜 国宝の修復【赤糸縅鎧】
代表理事の杉本一郎が、国宝の赤糸威鎧(あかいとおどしよろい)の修復作業に携わりました。
鎧に使用される絹糸を日本茜で染色し、約800年前の鮮やかな赤色(緋色)を現代に蘇らせました。
ターゲートとなる見本の濃い赤色(緋色)にするため、
大量の日本茜(糸量400gに対して12kgの乾燥根)を使用し、何度も何度も染めを繰り返しました。
最終的には見本よりも濃くすることに成功し、無事に納品することができました。
こちらは今回の修復以前に撮影された袖の部分です。
※無断転載禁止(当機構は使用許可を取得済み)
退色している部分は明治時代に化学染料を使用して復元されたもので、
赤色の部分が約800年前に日本茜で染められたものです。
国宝ということもあり、今回の修復完了後の写真を掲載することができませんので
ご興味がある方は、実物が奉納されている武蔵御嶽神社さん(東京都青梅市)へお越しください。